小学校の前校長が市教委付に異動教員いじめ問題発覚後から欠勤 - livedoor

　神戸市立東須磨小で男性教師（２５）が先輩教師４人からいじめや暴行を受けていた問題で、市教育委員会は３０日、同小の５０代男性の前校長を１１月１日付で市教委付にすると発表した。前校長は今年３月、神戸市西区の別の小学校に異動していたが、事件発覚後の今月１５日から「体調不良」を理由に出勤していなかった。神戸教員いじめ問題教育委員会は加害者の給与差し止めへ「本人から『１２月末まで療養加療が必要』という診断書が出ており、このままでは学校運営に支障をきたします。調査委員会の聞き取り調査の結果を待って、管理監督責任も含め、処分します」（市教委）　前校長は２０１６年に東須磨小に転任し、翌１７年、被害男性が赴任してきた。当時まだ教頭だった前校長は、新人の被害教師が懇親会への出席を「参加しません」と断ると、「新人やったら行くべきや」と無理やり連れて行ったこともあったという。校長に昇任後の１８年には、同僚教師らが加害教師たちの行き過ぎた行為を指摘していたが、市教委へ報告していなかった。■被害男性の話と食い違い　被害男性の話では、前校長は期末面談で「（加害男性のことを）どない思っとるんや」と聞いてきたため、「お世話になっています」と答えたところ、「じゃ、いじめられてないんやな」とまるで決めつけた口ぶりだったという。その一方、前校長は市教委の聞き取り調査に「『（被害男性に）いじめられていないか』『大丈夫か』と聞いたら、『自分から行くこともあるので、大丈夫です』と答えた」と説明している。　さらに「執務室で仕事をすることが多く、（職員室での）いじめに気付かなかった」と弁解していたが、いじめは前校長が職員室にいた教頭時代の１７年から始まっていた。　教頭だった仁王美貴校長（５５）が今年４月、昇格した際も、教師間の「行き過ぎた行為」について、前校長から説明も引き継ぎもなかったという。「市教委がいじめの事実関係を発表したのが今月４日のこと。前校長は翌週、市教委で聞き取り調査に応じましたが、それ以降、学校には姿を現していません。その間、児童や保護者には何も説明せず、一部のメディアの取材にだけ応じ、顔を隠して一方的に“身の潔白”を訴えていた。前校長は１５、１６日は年休を取り、１７日からは病欠にして年内いっぱい雲隠れするつもりでしょう」（学校関係者）　そもそもメディアの前でフツーに話をしていた前校長がなぜ、それも突然、「病気」になったのか不思議だが、前校長という責任ある立場でありながら、加害教師と同様、何の説明もしないまま逃げ回っていたら、痛くもない腹を探られても仕方あるまい。

2019-10-31 06:00:00Z
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