平穏な暮らしを営む女性たちにとって生涯にわたって無縁でありたいと願う犯罪行為。
しかし、不幸にも遭遇してしまう人は少なくないようで、このほど、セコム株式会社により行われた意識調査によると、3割以上の女性が実際に何らかの犯罪被害を経験し、被害にあった半数以上が「何もできなかった」と回答したことが明らかになった。
なお、本調査は、10代以上女性（12-19歳、10-20代学生、20-29歳、30-39歳／女性各50名の計200名）を対象に実施されている。
5割以上の女性が犯罪被害の不安を感じ、3割以上が実際に犯罪被害を経験
女性が巻き込まれる犯罪被害に関して、不安に感じたこと、および、被害にあった経験【図1】を尋ねる調査が行われたところ、47.5％が「特に不安を感じたことはない」、67.5％が「犯罪被害にあったことはない」と回答し、不安を感じた人は5割以上、実際に犯罪被害にあった人は3割以上いることが明らかになった。
またその内容は「痴漢（不安を感じた：30.5％、被害にあった：21.5％）」、「ストーカー（不安を感じた：24.0％、被害にあった：8.0％）」、「ネットでのトラブル、SNS悪用（不安を感じた：23.0％、被害にあった：6.0％）」が、不安を感じたこと、実際に犯罪被害にあったことの両方で上位3位という結果だった。
犯罪被害にあった人の中で「何もできなかった」と答えた人が約半数
実際に犯罪被害にあった女性にどのような対応をしたか【図2】尋ねる調査が行われたところ、「何もできなかった」と回答した人が49.0％と最も多い結果になった。
また、「護身グッズや防犯グッズを活用した」と回答した人は0人と、女性の防犯対策としての導入や活用が浸透していないことが明らかになった。
ネットやSNSでのトラブルで最も多い被害は「アカウントの乗っ取り」と「ネット・SNSいじめ」
ネットでのトラブルやSNS悪用の被害にあった女性を対象に、具体的にどのような被害を経験したか【図３】尋ねる調査が行われたところ、「アカウントの乗っ取り（33.3％）」、「ネットいじめ、SNSいじめなどの誹謗中傷（33.3％）」が昨年から2年連続で最も多い回答になった。
ネットでのトラブルやSNS悪用の被害に合わないためにとっている対策は「PC、スマホにパスワードを設定（50.0％）」が1位
ネットでのトラブルやSNS悪用の被害対策【図4】について尋ねる調査が行われたところ、「PC、スマホにパスワードを設定（50.0％）」が1位だった。一方、被害にあっても「特に対策をしていない（8.3％）」と回答する人もいた。
歩きスマホをする人は昨年から2年連続で75％を超える結果に
歩きスマホをすることがあるか【図5】尋ねる調査が行われたところ、「はい」と回答した人は全体で75.0％だった。また、大学生に絞って回答を見ると82.1％と全体平均よりやや多い結果となった。
【調査概要】
・調査期間： 2019年10月25日～27日
・対 象： 10代から30代の女性200名
（12-19歳、10～20代大学生、20-29歳、30-39歳／各50名）
・方 法： インターネットによるアンケート回答方式
出典元：セコム株式会社
構成／こじへい
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February 01, 2020 at 08:31AM
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