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ルールは自分で決める。働く女性4人に聞いた服装、メガネ、自己表現 - Business Insider Japan

メガネ愛用者4人の写真

オフィスや人事制度、雇用形態⋯⋯働き方の多様化が広がる中で、2019年に注目を集めたのが、職場でのファッションに関する規定。 Business Insider Japan(BI)が2019 年10月に発信した「職場でメガネ禁止される女性たち。『まるでマネキン』受け付けから看護師まで」という記事では、「華やかに見えない」「冷たく感じる」などの理由で、メガネを禁止する接客業などの職場を取り上げ、海外の主要メディアでも大きな話題を呼んだ。

BI編集部にも、ピアニスト、飲食店勤務、フリーランスなどさまざまな職業の方から、メガネで差別を受けてきたという生の声が寄せられた。そこで、メガネを愛用する働く女性4人に、今まで疑問に思った「職場ルール」や、働くうえでの服装や自己表現の工夫、メガネを愛用する理由についてインタビュー。自分らしく、気持ちよく働くためのこだわりを聞いた。

服装は「どう思われたいか」の表れ

菅原千遥さん

菅原千遥さん。エブリー執行役員 DELISH KITCHEN カンパニー長 共同創業者。2012年慶應義塾大学を卒業後、グリーに入社。2015年9月、動画メディアを運営する株式会社エブリーを共同創業。2018年に執行役員に就任。「PC作業が多いので、ブルーライトカットのメガネをかけることが多いですね」

メガネは顔を覚えてもらいやすいという利点があるんです。丸いメガネが好きなので「丸メガネちゃん」などと覚えていただくことも多いです。また、「幼く見られたくない」という思いもあり、メガネによってカバーできているようにも感じます。

メガネ禁止の職場があるということですが、弊社では全くそんなことはありません。IT業界は服装のルールがないことが多く、弊社でも社外に出ない開発メンバーは、ジャージのような格好でも怒られません(笑)。ただし、TPOをわきまえることは大事だと思います。私自身もオフィスでしか作業しない日はできるだけ楽な格好で、社外の人と会う日は相手やその場にふさわしい服装を心がけています。

必ずしもどの業界も「自由な服装をすべき」とも思いません。業界によってそれぞれしきたりはあるもの。あまりに無意味なしきたりは変えたほうがいいかもしれないけれど、理由が説明できるしきたりであれば、あってもいいと思います。

服装は、その人が「どう思われたいか」ということの表れ。メガネもファッションも、理由なく制限をするのではなく、基本的にはその人が心地が良ければ、いいのではないでしょうか。

ルールは理由があってこそ

駒崎クララさん

駒崎クララさん。KoLabo 代表取締役社長。神田外語大学外国語学部スペイン語学科卒業後、アシアナ航空で7年半キャビンアテンダントを勤める。航空会社の枠を超えたCA同士の情報交換の必要性を感じ、CA口コミ情報共有サイト「CREW WORLD」を開設。2012年、KoLaboを設立。5歳から10歳まで、両親と共にヨットで世界中を航海して過ごした異色の経歴を持つ。

外資系航空会社のキャビンアテンダント(CA)を経て、今はCA経験者の転職支援など幅広いサポート事業を行っています。

CAもメガネ禁止の職業の筆頭として挙がっていましたが、実はこれには理由があります。それは保安のため。万が一、飛行機が緊急着陸し脱出しなければならなくなった場合、着陸の衝撃でメガネが飛んでしまうと凶器になってしまいます。また、脱出用滑り台に引っかかると破れてしまう恐れもあるので、お客様にも外していただきます。

メガネだけでなく、お化粧もチークや口紅の色まである程度ルールがありますが、それは機内が暗いのでお客様に表情が見えやすいようにするため。そうした理由があって規則が定められているので納得できます。

航空会社をやめて起業した今は、自分でルールを決めています。例えば仕事で着る服の色は、白。弊社の取引先は航空会社やCAの方々が多いので、特定の企業のコーポレートカラーと重ならない色にしています。毎日の服装やお化粧に迷う時間を節約するためのルールで、自分で定めたものだから、快適です。

メガネは、CA時代から乗務以外にはよくかけていました。服装やお化粧で変化が少ない分、メガネで変化を楽しみます。メガネのいいところは、個性をさりげなく引き出すことができるところ。メイクは毎日同じでも、メガネをプラスすることで雰囲気を変えられる。近視用、乱視用、伊達眼鏡……と、今は引き出し3段分くらいメガネを持っていますよ。

自分を縛っていた「ブラックスーツ」

田中美和さん

田中美和さん。Waris共同代表。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現・日経BP社)入社。2013年、株式会社Warisを創業し、フリーランス女性と企業とのマッチングや離職女性の再就職支援を行う。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事。国家資格キャリアコンサルタント。20代の頃は金髪ベリーショートだったこともあるという。

フリーランスとして独立した頃は、服装は自由なはずなのに、ブラックスーツばかり着ていたんです。今から思うと、信頼感を出そうという思いからでした。

Warisという会社を立ち上げて7年目、登録している人材も1万名以上、取引先の企業も約2000社に増えるなかで、だんだんとファッションへの考え方も変わってきました。

私たちの会社は「自分らしい働き方、生き方」を広めることをビジョンとしています。であれば、私自身も自分らしさを表現してもいいのではないか。ここ1〜2年ほど、そう思うようになりました。長かった髪を切ったのも、メガネをかけ始めたのも、そんな理由からです。

きっかけは、夫や友人に「メガネが似合う」と言われたことです。私にとってメガネは自分らしさを表すアイテム。いろいろと試しましたが、四角いメガネが好き。4本くらい所有しており、服装に合わせて使い分けています。「メガネをかけることでこんなに印象が変わるんだ」といった発見があります。

服やメガネを選ぶ基準は「エネルギーをもらえる」

島田由香さん

島田由香さん。ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス取締役人事総務本部長。慶應義塾大学卒業後、日系人材ベンチャーに入社。2000年コロンビア大学大学院留学。2002年組織心理学修士取得、米系大手複合企業を経て、2008年ユニリーバ入社。R&D、マーケティング、営業部門のHRパートナー、リーダーシップ開発マネジャー、HRダイレクター、取締役人事本部長を経て、2014年から現職。

メガネは大学2、3年生のころから愛用しています。体質的にコンタクトレンズが合わなかったというのもありますが、大雑把な性格の私にはメガネのほうが合っていて、メガネは欠かせない存在です。15、16本ほど持っていますが、愛用しているのはだいたい3本くらいですね。

私自身は今までに何度か転職をしましたが、服装について厳しいルールがある会社に勤めた経験がありません。ですからBIJの記事のように職場の服装ルールに対して疑問に思うこともなかったし、メガネを禁止されたこともありません。しかし、知人から「ヒールがある靴でないとダメ」「つま先が開いている靴はダメ」などの社内規定があると聞いてびっくりしたことはあります。靴のつま先と、仕事のパフォーマンスは関係がないのでは?

職場での服装は、自分らしさを出すようにしています。過去の職場では服装規定がなくても暗黙の了解でジャケットを着るようにしていましたが、ユニリーバではジーンズでもなんでもあり。社員の服装は個性にあふれています。

ユニリーバが大切にしているのは、「Be yourself」、自分らしくあることです。身につけるものはその人の好みであると同時に、その人のエネルギーソースや作りたい世界でもあります。自分らしくあることでその人の力や可能性を引き出すことができる。それは私自身の方針とも合致しています。実際、私は色やデザインからエネルギーを感じる服が好きなので、仕事のときは特にそうした服装を選んでいます。

「他人からどう見られるか」を気にしすぎるのは、もったいないと思いますね。


4人の⼥性それぞれに共通していたのは、⾃分で⾃分のルールを決めていること。「女性のみメガネ禁止」のように属性で人のあり方を縛るルールは、個人の自由を阻むだけではなく、企業全体のパフォーマンスを下げることにもつながる。 すべての⼈が⾃分らしく働き、能⼒を発揮できる社会をつくるには、いかに企業が「働きやすい」環境をつくるかだ。

社会が変わらないなら、メガネから変わっていく。

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February 18, 2020 at 09:00AM
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