眠っていただけなのに8発撃ち込まれ
ジョージ・フロイドが殺害されるおよそ2ヵ月前の3月13日に、ひとりの黒人女性が自宅で警察官に射殺された。26歳で命を奪われた彼女の名前はブレオナ・テイラー。看護師を志す救急救命士で、新型コロナウイルスに感染した患者の対応にもあたっていたという。 令状によると、3人の警察は麻薬捜査の一環として、夜中に予告なく彼女の自宅へ侵入している。テイラーと一緒に就寝していた恋人のケネス・ウォーカーは不審者が押し入った思い、正当防衛として発砲し警官を負傷させた。 これを受けて警察は室内で20発以上発砲、テイラーは少なくとも8発の銃弾を受けて亡くなった。なお「麻薬捜査」の対象者はこの時点ですでに身柄を拘束されていたという。 米「ワシントン・ポスト」によると、テイラーの恋人であるウォーカーは逮捕され、第一級暴行と警察官の殺人未遂の罪で起訴されている。
メディアが考える注目度は「黒人女性<白人女性」
コロナ禍で日々患者の治療にあたっていた若い女性が、ただ恋人と眠っていただけなのに自宅で銃殺される──かなりショッキングな事件だったにも関わらず、ジョージ・フロイドの殺害を発端にデモが起きるまで、世間の関心は彼女に向かなかった。 社会からほとんど目を向けられなかったのは彼女だけではない。たとえば2月にはジョギング中だった黒人男性、アマード・アーベリーが白人の親子に突然射殺されているが、彼の死が取り沙汰されたのは最近のことだ。 こうした事件が注目されなかった原因として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックも挙げられるだろう。しかし米メディア「リファイナリー29」によると、これらの事件があっさり流れてしまったことにはメディアの責任もあるという。 いわく「メディアは発信する話題を考えるとき、もっとも注目されるであろう人種や性別、階級に基づいてヒエラルキーを作る。これは“Missing White Woman Syndrome(行方不明の白人女性症候群)”として知られるものだ」という。名前の通り、白人の若い女性が被害者となる事件がもっとも世間の注目を浴びるということだ。 そしてテイラーの場合、アフリカ系の女性であるという理由から特に注目度が低いと判断され、あっという間に報じられなくなってしまった、と同メディアは指摘する。同じアフリカ系アメリカ人の殺害事件であっても、女性は特に注目されづらいのだ。 「人々は私達の(黒人の)兄弟を殺しているのと同じように、姉妹をも殺しています。それなのに、世間は男性と同等の注意を女性たちには払っていないのです」と弁護士のベン・クランプは「ワシントン・ポスト」に語っている。 2016年に発表された調査報告書によると、3年間で70人の黒人女性が警察の手で殺されていた。また2018年の調査では、警察に殺された黒人女性の6割が丸腰だったことがわかっている。
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June 18, 2020 at 05:00AM
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殺されても注目されない黒人女性たち─ジョージ・フロイドの死がなければ埋もれていた?(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
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