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予選に苦しむマルケス弟、次の課題は『“Moto2スタイル”を捨てる』こと - Motorsport.com 日本

 2019年のMoto2でタイトルを獲得し、今季レプソル・ホンダから最高峰MotoGPクラスデビューを果たしたアレックス・マルケス。彼はこれまで行なわれた7レースで2度トップ8フィニッシュを記録して、徐々にMotoGPマシンへの習熟を深めつつあるように見える。

 しかしアレックスは予選では依然として苦戦が続いており、これまで17番手タイムが最高リザルトという状態だ。

 第8戦エミリア・ロマーニャGP予選では1周のアタックにおいて、ホンダRC213Vが過激な特性を持っていると説明していた。そして今週末行なわれるカタルニアGPを前に、彼はRC213Vが「1周ではベストなマシンではないかもしれない」と認めた。

「予選では、かなり苦戦しているんだ」と、アレックスは繰り返した。

「レースでは本当にペースが良いけど、予選では苦戦している。これが事実だ。適切な場所でタイムを稼ぐことができていないんだ。僕はMoto2スタイルで試みているけど、これはMotoGPだ。新品のリヤタイヤからアドバンテージを引き出すためには違ったやり方が必要なんだ」

「そこが僕の苦戦しているところだ。おそらくホンダのマシンは1周に関してベストなものではないのかもしれない。なぜなら新品タイヤでいくつかの問題を抱えているからだ」

「でもそれは別として、僕もより新タイヤからパフォーマンスを引き出せるように自分のライディングスタイルを変えなくちゃいけない」

 またアレックスは前戦エミリア・ロマーニャGPで自己ベスト7位を獲得したが、その際は転倒が多く発生したレースだったこともあり、実際の結果を表していないと語っていた。

 しかしLCRホンダのカル・クラッチローはアレックスが見せたパフォーマンスを称賛しており、前進を遂げているとルーキーに高評価を与えた。

「彼は素晴らしいレースをしていたし、堂々としていたものだった。良いモノを見たよ」

 アレックスのエミリア・ロマーニャGPについて問われたクラッチローはそう答えた。

「ルーキーのとき、ホンダのマシンが他メーカーと比べてどれくらい難しいかは分からないだろう。彼はとても良く学んでいる。彼の乗り方を見る限り、彼は上手くできている」

「(同一サーキットでの)最初のレースから2戦目にかけた彼の進歩だけど、ヘレスやオーストリア、そしてミサノでまったく同じように進歩している。それからもうひとつ、彼は全てのレースで完走している。彼はどんどん慣れてきていて、良い仕事をしている」

 

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