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死亡前家族が警察に相談 太宰府女性暴行死、計11回 佐賀県警謝罪 - 西日本新聞

 福岡県太宰府市で昨年10月、女性が暴行されて死亡した事件を巡り、女性の家族が事件前、佐賀県警鳥栖署を11回にわたり訪れ、女性の身の危険や、家族が金銭要求の被害に遭っていることについて相談し、捜査を求めていたことが分かった。事件後、家族が「警察が迅速に動いてくれていたら、事件を防げた」と抗議したところ、佐賀県警は対応の不備を認めて謝罪したという。県警は23日の会見で、当時の対応を調査していることを明らかにした。

 死亡したのは、佐賀県基山町の主婦だった高畑(こうはた)瑠美さん=当時(36)。昨年10月20日、福岡県太宰府市内に止められた車から遺体で見つかった。福岡県警は死体遺棄などの疑いで、無職山本美幸被告(41)と無職岸颯(つばさ)被告(25)=いずれも同市、トラック運転手田中政樹被告(47)=同県筑後市=を逮捕した。

 山本被告と岸被告は、昨年8月末ごろから同居するようになった高畑さんに対し、バタフライナイフや木刀で繰り返し暴行して死なせたとして、傷害致死罪などで起訴された。

 高畑さんの家族によると、母親や妹は同6月末以降、鳥栖署を訪れ、高畑さんが自宅に帰らなくなったことなどを相談。高畑さんの夫(35)も、山本被告らから「300万円払え」などと脅されたと被害を訴えたが、対応した警察官からは、金銭要求の電話を受けた場所が佐賀県外のため、管轄外であるとして捜査できないと説明されたという。

 夫はその後、佐賀県内で受けた電話で金銭要求された際の約3時間のやりとりを録音。音声データを持って署を訪れ、被害届を受理するよう求めたが、署員は、当直時間帯で担当者が不在であることなどを理由に、後日来署するよう伝え、受理しなかったという。

 家族は署の対応に問題があったとして佐賀県警に質問状を提出し、県警は8月、家族に口頭で回答。家族が録音した音声データによると、県警は「もっと皆さんに寄り添った配慮が必要だった」と謝罪。担当した署員の報告や、署幹部の指導が不適切だったことを認めている。

 高畑さんの夫は取材に「説明には納得できず、謝罪とは受け止めていない。警察が動いてくれれば、瑠美は死なずに済んだのかもしれない。真相が知りたい」と語った。

 23日の会見で、佐賀県警の鈴木知広警務部長は「事実確認をしている。(調査結果は)可能なかぎり早く説明したい」と話した。

 複数の家族は、金銭要求をされた際の音声データを署に持参した際、対応した署員から「文字起こしをして、どこが恐喝、脅迫、強要に当たるのか示してほしい」と求められた、とも主張している。これに対し、鈴木警務部長は「現段階のコメントは差し控える」と述べた。 (木村知寛、森亮輔、岩崎さやか)

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October 24, 2020 at 04:00AM
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