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米大統領選>「女性勝てない」 有権者どう受け止め:国際(TOKYO Web) - 東京新聞

1月14日、米中西部アイオワ州デモインで、候補者討論会後に言葉を交わすウォーレン上院議員(左)とサンダース上院議員(右)=ロイター・共同

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 米大統領選の共和、民主両党による候補者選びは三日、中西部アイオワ州の党員集会で火ぶたが切られる。一九二〇年の合衆国憲法修正で女性参政権が認められて百年。「打倒トランプ大統領」を目指す民主党は、ウォーレン上院議員ら複数の女性候補が党の指名を目指す。そんな中、サンダース上院議員がウォーレン氏に「女性は大統領選で勝てない」と述べたと報じられ、波紋が広がった。女性有権者はどう受け止めたのか。 (アメリカ総局・岩田仲弘)

 一月十八日、トランプ氏の女性蔑視的な振る舞いに抗議する「ウィメンズ・マーチ(女性大行進)」が全米で一斉に催され、首都ワシントンでも寒空の下、数千人が思い思いのフリップを掲げて集まった。

 バージニア州の大学生ケーガン・ヒューズさん(20)が手にしていたのは「全力で走るのはもうたくさん。もし私が男だったら、もっと早くそこにたどり着けたのに」と書かれたフリップ。人気歌手テイラー・スウィフトさんの楽曲「ザ・マン」の歌詞で、女性蔑視を批判した内容とされる。

 女性は大統領になれるかどうか聞いてみると「もちろん。大統領にふさわしいかどうか、性別、性的指向や人種は一切関係ない」ときっぱり答えた。

ワシントンで1月18日、人気歌手テイラー・スウィフトさんの楽曲の歌詞を書いたフリップを掲げるケーガン・ヒューズさん(中央)=岩田仲弘撮影

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 ウォーレン氏は事実関係を認めているが、サンダース氏は発言を否定している。デラウェア州の大学生カイリー・スミスさん(19)は「女性はもちろん当選できる」としつつ「私は二人とも支持している。今そんな議論しても意味がない」と指摘。「内輪もめ」への懸念を示した。

 元翻訳会社社員ダイアナ・クリップスさん(64)は、サンダース氏の発言を受けてウォーレン氏支持に回った。「激戦州で女性に票が入らなかったら負けるかもしれないと仮定して戦略を練る、というならまだ分かるが、今回議論する必要はないと思う」

 実際、二〇一六年大統領選でヒラリー・クリントン氏は、ミシガンなど中西部の激戦州でトランプ氏に競り負けた。会計士ジャッキー・ギルバーツさん(63)は「私は保守的な中西部の出身だが、女性は大統領になるべきではないという人はまだ多い。生きている間に女性大統領が誕生するかどうか分からない」と打ち明けた。

◆ジェンダーは負債でなくなりつつある 米ラトガース大 ケリー・ディトマー研究員に聞く

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 「女性大統領」の可能性について、米ラトガース大「米国女性・政治センター」のケリー・ディトマー研究員=写真、岩田仲弘撮影=に聞いた。

 サンダース氏の発言の詳細は不明だが、おそらく「トランプ氏との選挙には性差別や女嫌いといった要素が伴い、女性は男性とは違った困難に直面する」という趣旨だったのではないか。だから勝てないのではない。女性は勝てる。

 女性にとってジェンダーは選挙で資産ではなく、負債だったことは否定できない。「女性大統領」が過去にいないため、懐疑的な見方が広がる。女性候補はまず「なぜ女性に資格があるのか」から説明を求められる。男性より詳しい政策を要求され、説明できなければ批判される。ウォーレン氏が「私にはプランがある」と次々に政策を発表するのはそのためでもあろう。

 だが、選挙を重ねるうちにジェンダーは負債でなくなりつつある。二〇一六年の大統領選で、ヒラリー・クリントン氏は総得票数でトランプ氏を約三百万票上回った。ミシガンなど中西部の激戦州で競り負けたのは事実だが、「女性」が理由と実証されているわけではない。ミシガン州では一八年の中間選挙で知事、州務長官、司法長官の重職で民主党の女性が軒並み勝利した。連邦議会の下院選で民主党は八十九人の女性が当選し多数派を奪還した。

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February 03, 2020 at 12:40PM
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