4都市にわたるファッションサーキットの大トリを飾ったルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が掲げる今季のテーマは「TIME CLASH」。ショーはウィンドブレーカーのベストとラッフルがぎゅっと凝縮されたスカートといったミックススタイルで開幕し、その後もラッフルが際立つルックが続く。
ファッションを創造する無数の時代が、ひとつの場所に集まったら? 現在において、ファッションの喜びを求めるために歴史に立ち向かうとしたら? そのような投げかけから生まれたコレクションは、古いものと新しいものが自由に融合されている。
古いものとは言っても、ひとつふたつ前の年代ではない。それよりもさらに過去にタイムスリップしたルネサンスやバロックの時代に見られる、ジャガード織りやエンブロイダリーなど緻密な表現が用いられている。ニコラ・ジェスキエールは、今回のコレクションを通して、ひとつのカテゴリーに縛られた「トータルルック」に反し、人々の複雑な個性を引き出そうとしている。
アクセサリーにおいても新旧の要素をつなぐスタイルが印象的。ルイ・ヴィトンの伝統を受け継ぐトラベル・バッグ「キーポル」は新たにストラップでカスタマイズされ、ブランドが創業した年「1854」があしらわれたモノグラムのジャカードとチェーンリンクのディテールが光る新作バッグが発表された。
緊張感を高めるオーケストラの曲に加えて、総勢約200人のコーラス隊が歌うライブ演出は、まさに圧巻のひとこと。彼らがまとっているのは、『時計じかけのオレンジ』(71)、『バリー・リンドン』(75)、『シャイニング』(80)などの名作映画を手掛けたスタンリー・キューブリック監督のコスチューム・デザイナー、ミレーナ・カノネロによる15世紀から1950年までの衣装である。
またショー会場のためにレンタルされたガラスは、PEFC(森林認証プログラム)認証されたものであり、ランウェイのフロアは持続可能なものとして管理されているフランスの森林から調達。ショーが終わった後、これらのすべての木製の素材はフランスのさまざまな組織へ寄付され再利用される。時代やブランドのアーカイブを掘り起こしながら未来を見つめるその姿勢は、ルイ・ヴィトンが大切にしてきた真摯な探究心そのものである。
※LOUIS VUITTON 2020-21年秋冬コレクション全てを見る。
Photos: Gorunway.com Text: Maki Saijo
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March 07, 2020 at 03:51PM
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LOUIS VUITTON、200人のコーラス隊を迎えたスタイルの衝突。【2020-21AW パリコレ速報】 - VOGUE JAPAN
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