
NBAレベルの日本人選手は八村塁だけではない。NBAメンフィス・グリズリーズとGリーグのメンフィス・ハッスルで2ウェイ契約を締結している渡邊雄太。NBAを目指して同じくGリーグテキサス・レンズに所属する馬場雄大。おとぎ話のようだったNBAが、まるで陸続きの物語になったように身近に感じられるようになったのは、予想を裏切るほどの活躍を見せる八村塁と、切磋琢磨する渡邊そして馬場の姿があってのことだ。ここでは、彼らのプライベートな表情や等身大の姿をお届けしよう。
NBA選手の日常
3名の日本人選手がNBAとGリーグでプレイするようになったが、過酷なスケジュールで日々繰り広げられる彼らのオンコートでの活躍はご存知の通り。しかし、ひとたびコートから出た選手はどのようなライフスタイル送っているのだろうか?
「基本的には、試合が2日に1回のペースであるので(ゲーム以外の時間と言っても)移動が多いです。選手みんなめちゃめちゃ仲は良いんですけど、同じ寮に住んでいた大学時代に比べて、オフコートでチームメイトと時間を共有する機会は減りました。家族を持っている選手も多いので、移動中にFaceTimeで子供と楽しそうにしゃべっているのを見るといいなぁと思います」
アメリカ生活6年目の渡邊は、ハードスケジュールに耐えられるコンディションを維持するため、ウェイトトレーニングなどでケガをしない体作りを心がけているという。2ウェイでプレイする渡邊は、「NBAだとマンツーマンでコーチが付くし、トレーナー陣もたくさんいるので問題箇所があればいつでも見てくれます」と日常のフィジカルメンテナンスについて教えてくれた。
一方の馬場は、食事の面も気にかけていて、「バスケットボールをするうえで自分の体に何が必要なのか、何を栄養として摂るのかにフォーカスして生活できていますね。まだ(アメリカでは)遊ぶところも開拓できてないですし(笑)、バスケットボールに100%集中できる環境があります」と、これまでのアメリカ生活について語った。
「正直Bリーグでプレイしていたときは、自分の時間を設けて試合に集中するのが当たり前で、それがプロフェッショナルのあるべき姿だと思っていたんですが、Gリーグではホテルは常に2人部屋なんですよ。お互いにコミュニケーションを取る計らいでもあると思うのですが、なかなか自分だけの時間を作れない難しさを感じましたが、いまは楽しみながらやっています」
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