豪雨に見舞われた女子サッカーの試合。ずぶぬれの長い髪から滴る水をいっぺんに絞ろうと下を向いた瞬間を、女性カメラマンは鮮やかに捉えた。「女性的な視点で、なかなか男性には撮れない」と評価するのは、写真などを世界各国に提供する米ゲッティイメージズの日本法人、ゲッティイメージズジャパンの島本久美子社長。男女さまざまな人材が撮ることで多様な写真が生まれ、既成概念を壊していく。
機材の軽量化進み
「大会に派遣するカメラマンのうち女性が１人しかいないということもあった」という超男社会。特に同社の強みのスポーツの現場では、その傾向が強かった。要因でもあった重い機材は軽量化が進み、初めて出場選手の男女比が半々になる東京五輪では、派遣カメラマンのうち２割が女性の予定だという。
試合本番の撮影に向け、カメラマンは練習中や前の大会などから選手の特徴の研究を積み重ねる。それでも男性が女性選手を撮影すると、正面を向いた写真や、にこやかな顔、アングルの偏りなど「『女性』という被写体として捉えられることもある」と島本さん。一方、女性だと同性だからこそ気付くしぐさや、得点で荒々しい雄たけびを上げる姿、闘争心むき出しの接触プレー、ロッカールームでの素の表情など女性選手のありのままの姿が映し出され、「競技の様子がよく表れる」という。
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April 15, 2020 at 03:28PM
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【ＴＯＫＹＯまち・ひと物語】女性だから撮れる、ありのままの姿 島本久美子さん - 産経ニュース
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