東京・銀座にある県のアンテナショップ「IBARAKIsense」(8日から休業中)でPRマネージャーも務める川井真裕美さん |
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「茨城出身の女性を応援するフリーマガジン」として創刊した「茨女(いばじょ)」が、今年三月発行の第十一号で五周年を迎えた。実家のある水戸市と東京を拠点に、フリーのグラフィックデザイナーやイラストレーターとして活動する傍ら、六人の編集スタッフとともに誌面づくりに走り回る。
多摩美術大(東京)を卒業後、都内でデザイン制作会社勤務やIT企業の社内デザイナーを経験。八年前に祖母を亡くしたのをきっかけに、故郷を離れて働く意味や、女性の生き方について考えるようになり「茨女」の原点となる試みを始めた。
「同じような迷いを持つ地元の女性たちに、活力や勇気を」。そんな思いで、さまざまな分野で活躍する「茨女」に会って聞いた話を記事にまとめ、会員制交流サイト「フェイスブック」に載せたところ、評判に。デザイナーのさがで、きれいにレイアウトした紙媒体で読者に届けたい気持ちが募っていった。
制作資金は、インターネットで小口の資金を募るクラウドファンディングで確保。偕楽園にちなんで梅の花をあしらった「茨女」の題字を自らデザインし、紙の風合いにもこだわった。第一号は五百部。費用は持ち出しだったが、何とか世に送り出せた。
これまでの十一冊で登場した「茨女」は約百六十人で、職業も薬剤師、パティシエ、茶道家、茨城空港の案内係など多彩。年齢を三十五歳以下に限るのは「この年代に進学、就職、転職、結婚、出産、両親の介護など、人生のステージが変わるポイントが詰まっている」との考えからだ。
毎号、ページを開いて目を引くのが「三大ブスとは言わせない」という刺激的なキャッチコピー。水戸は仙台、名古屋と並んで「不美人」が多いとの俗説を、「茨城の女の子は、みんなかわいらしくて美人です」と笑い飛ばしている。
二〇一六年九月発行の第四号が、日本地域情報振興協会主催の「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」でコミュニティ部門の最優秀賞を受賞。次の第五号で一万部の大台に乗り、収益も上がるようになった。一八年三月には、文字通りの「姉妹誌」として、つくば市ゆかりの女性に特化した「つく女」もお目見えした。
「茨女」の配布場所は、女性客の多いカフェや県立高校の図書室、茨城交通の高速バス車内などだが、最近はすぐに品切れになってしまうのが悩み。
とはいえ部数を増やすには、広告を増やして他のページを削る必要がある。「取材記事は濃厚にしたい。希少価値があるくらいでいいのかなと」。当面は「一万部」を維持するつもりという。
目指すのは「捨てられないフリーペーパー」。「どの号にも、一人一人の女性のその時の生き方やストーリーが込められている。大切にアーカイブしてもらえれば」。そう話す編集長自身も、紛れもなく今を輝く「茨女」の一人だ。(宮尾幹成)
◇
「茨女」を確実に入手したい場合は、定期購読(3月と9月の発行時に3部ずつ郵送)も受け付ける。送料、手数料込みで年500円。問い合わせは茨女編集部事務局=info@ibajyo.com=へ。
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April 19, 2020 at 06:35AM
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