中国で2018年に習近平国家主席の強権政治に反対するとして看板の習氏の顔に墨をかけた女性(30)が、法的根拠が示されないまま当局に事実上監禁され、抗精神病薬を過剰に投与された疑いがあることが親族らの証言で分かった。女性は昨年11月に解放されたが全身がむくみ、一時失語状態に陥った。
女性の行動は中国内にくすぶる習氏への不満が一時噴出するきっかけとなり、中国当局が報復として社会復帰が難しくなるまで苦痛を与えた可能性がある。親族は「もともと精神状態に問題はなかったが、変わり果てた姿となった」と語った。
女性は湖南省攸(ゆう)県出身の董瑶瓊(とうようけい)さん。18年7月に上海市で「習近平の専制、暴政に反対する」と訴え、看板の習氏の顔に墨をかけた後、動画を投稿サイトに掲載。上海の公安当局に拘束され、精神疾患の治療名目で湖南省の病院に収容された。
証言によると、董さんは病院で行動の自由を奪われ、外部との接触を禁じられた。病院側は抗精神病薬「オランザピン」を毎日投与したと家族に説明。オランザピンは過剰に投与されると、肥満や糖尿病を引き起こす可能性が指摘され、家族は董さんの異変と関係していると疑っている。
董さんは約1年半後に病院から解放され、母親の元に戻ったが、当局の監視下に置かれている。一時、意思疎通が困難な状態だったが、精神状態は回復しつつある。董さんの父親(53)も、董さんの支援を弁護士に依頼したところ、2人の弁護士とともに18年8月から昨年10月まで当局に拘束されたという。(北京 共同)
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【用語解説】墨かけ事件
2018年7月4日、上海市に出稼ぎに来ていた董瑶瓊さんが看板の習近平国家主席の顔に墨をかけた事件。「習近平の専制、暴政に反対する」と訴えて墨をかける動画を投稿サイトに掲載し、当局に拘束された。習氏の強権的な統治手法に対する市民の不満を示した象徴的事件として注目を集めた。その後、清華大の許章潤教授が習氏の個人独裁を批判する文書を公開するなど知識人による指導部批判も続いた。「習思想」の研究事業が中止になるなど個人崇拝に一時、歯止めをかけるきっかけとなったとされる。(北京 共同)
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May 08, 2020 at 03:00AM
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習氏看板に墨かけた女性、一時失語状態に 当局1年半監禁、抗精神病薬投与か - SankeiBiz
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