57歳で結婚願望が強くなっていったフリーランスの記者、石神賢介氏。婚活再開とともにチャレンジしたのは婚活サイトだった。自己PRを書き、女性のプロフィールを閲覧。そこで目にした“過剰アピール”とは……。 ※このシリーズは、プライバシーの保護上、登場人物個人が特定できないように、名前をはじめ一部変更しています。
婚活サイトのプロフィールに自己紹介文を書く
女性が男性に求めているのが経済力であることはわかったものの、いきなり年収は増えない。自分の場合、印税制の書籍でヒット作でもでない限り、年収は700万円台から900万円台だった。ただし、会社員とは違い、交通費、通信費、資料費など経費も含んだ金額だ。貯金はない。 フリーランスならば何でも経費で処理できて節税できるはず……という声は度々耳にする。しかし、それは誤解だ。国民健康保険は自己負担、国民年金も自己負担の上に会社員の厚生年金よりもはるかに支給額が少ない。フリーランスで年収が1千万円は、会社員の500万円に相当するともいわれるが、こちらのほうが現実に近い見立てだ。 それに、翌年の年収が半分以下になるかもしれないという不安も常に抱えている。 だから、自己紹介文は経済的なことをぼやかせて、性格、つまり誠実さやまじめさ、そして健康であることをアピールするしかないだろう。婚活市場価値が低くても、それなりにしっかり伝えたい。 「こんにちは。 真剣にパートナーを探しています。 仕事は記者です。フリーランスで雑誌のコラムなどを書いています。 自画自賛になりますが、働き者です。 健康を大切にしているので、1週間に3~4回はジムに通っています。 仕事柄、国内外よく出かけています。かつて2年だけですが、ニューヨークで仕事をしていました。 ご縁に恵まれたら、どんなことでも話し合える関係が理想です」 長すぎず、短すぎず、頻繁に改行をして、読みやすさを心がけた。 この自己紹介文は「真剣」「働く」「健康」「海外」「話し合える関係」が肝。誠実で頑張る自分をアピールしたつもりだ。女性は概して、男性よりも海外旅行が好きなので、それも意識した。 婚活市場価値が低いからこそ、自分の努力が反映される領域では手を抜いてはいけない。 恥ずかしいけれど、写真も掲載した。知り合いに見つからないだろうか……という不安はあった。しかし、人はふつう顔のわからない相手と話そうとは思わない。会おうとは思わない。僕は雑誌でコメントしたときにプロに撮影してもらったバストアップの写真を使わせてもらった。その1点しか持っていなかったのだが。 婚活サイトに50代後半のオヤジが登録して、恥ずかしくないだろうか? 同世代の登録者はいるだろうか? それがとくに気になった。 利用法はかんたんだ。気に入った女性に、サイトを通してメッセージを送る。相手が応じてくれたら、メッセージのやり取りをする。その後は自由恋愛だ。メールアドレスやLINEのIDを交換して、直接会ってもいい。もちろん女性から男性に申し込むこともできる。メッセージはポイント制で追加課金される。
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June 20, 2020 at 09:58AM
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50代で婚活サイトに登録 そこで知った登録女性たちの共通点(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
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