魅力的なコンテンツを発信し続けるVTuber(バーチャルYouTuber=3DCGのキャラクターによるYouTuber)は、いまや日本のエンターテインメントに不可欠な存在。今年ついに1万人を超えたVTuberのなかから、精力的に音楽活動を行っている“アーティスト”を紹介します。“VTuberの音楽活動って、どんなことやってるの?”というビギナー方も大丈夫。優れたシンガー、クリエイターが集結しているバーチャル・アーティストの世界へようこそ! 動画『水星 - tofubeats feat, オノマトペ大臣(Cover) / KMNZ LITA with YACA』 イヌ耳、黄色の髪、モノトーンのキャップとパーカーのLITA(リタ)、ネコ耳、茶髪ボブ、ピンクのぱかーのLIZ(リズ)によるVTuberユニット、KMNZ(ケモノズ)。2018年6月にデビューした彼女たちの最大の特徴は、別々のYouTubeチャンネルを持っていること。LITA、LIZのそれぞれの音楽性やボーカルスタイルをしっかりと訴求しつつ、それが融合した際のユニットとしての魅力を打ち出しているのだ。 LITAのカバー曲は、椎名林檎、くるりなどの(アーティスト性の高い)J-POPが中心。もっとも多い再生数を記録しているのは、100万回超えの「水星 tofubeats feat, オノマトペ大臣(Cover) / KMNZ LITA with YACA」(2018/11/06)。日本語リリックを気持ちよくグルーヴさせるラップ、軽やかなメロディラインを描き出す歌をバランスよく打ち出したボーカルは、LITAのシンガーとしてのセンスの良さを示している。 その他、挑発的な目線のMVも印象的な「歌舞伎町の女王 椎名林檎(Cover) / KMNZ LITA」(2018/09/09)、アコースティックなサウンドを取り入れたヒップホップ系ナンバー「琥珀色の街、上海蟹の朝 くるり(Cover) / KMNZ LITA」(2018/11/30)、「MOGU MOGU 鎮座DOPENESS(Cover) / KMNZ LITA」(2019/06/02)なども高評価。ツウ好みの選曲、豊かなフロウと表現力によって、VTuberファンはもちろん、J-POPユーザーからサブカル好きまで、幅広いリスナーからも支持されている。(それにしてもVTuverが鎮座DOPENESSをカバーするとは……時代ですね) 一方、LIZはアニメソングやボカロ系の楽曲が軸になっている。人気のあるカバー動画は、「タンタカタンタンタンタンメン ぼっちぼろまる / KMNZ LIZ」(2020/01/17)、「ロキ みきとP(Cover) / KMNZ LIZ」(2018/07/02)、「金星のダンス ナユタン星人(Cover) / KMNZ LIZ」(2018/07/09)など。ロックからダンスチューンまで曲調はかなり幅広く、どの曲もキュートかつフェミニンな歌声によってしっかりと自分のモノにしている。 アニソン、ボカロ系の特徴である情報量多めのメロディ、複雑なリズムを自然に掴み取るLIZのボーカルセンスは、今年4月28日に公開された「ダダダダ天使 ナナヲアカリ (Cover) / KMNZ LIZ」でも発揮。「曲のよさがめっちゃ引き立つ感じ! かわいい!」という視聴者のコメント通り、原曲の良さと彼女自身の魅力をバランスよく表現できるところが、LIZの武器だろう。 KMNZとしてのカバー曲では、「小沢健二 featuring スチャダラパー 今夜はブギー・バック(Cover) / KMNZ」(2018/10/04)、「楽園ベイベー RIP SLYME(Cover) / KMNZ」(2019/08/28)、「愛のしるし PUFFY(Cover) / KMNZ」(2019/05/15)など90年代~00年代前半のヒット曲が印象的。渋谷系あたりの良質のポップスのカバーは、40代以上のリスナーも楽しめそうだ。 しなやかなラップからロックチューンまでを歌いこなすLITA、萌えっぽい雰囲気と高いボーカル技術を併せ持ったLIZ。ふたりの歌声がもっとも活かされているのはやはり、KMNZのオリジナル曲だろう。最初の楽曲「VR」は2018年8月にリリース。エレクトロ、フューチャーベース系の気鋭クリエイター、Snail’s Houseがトラックメイクを手がけたこの曲は、近未来感のあるエレクトロと心地よい日本語のラップ、ポップに振り切ったメロディが一つになったナンバー。LITA、LIZの歌の特徴を際立たせるアレンジ、ふたりのストーリーを反映させたリリックを含め、初のオリジナル曲にふさわしい仕上がりだ。 2曲目の「Augmentation(feat.Moe Shop)」は、フランス発の新世代アーティスト・Moe Shopをフィーチャー。フレンチ・エレクトロの進化系と称すべきサウンド、“TOKYO GLITCH 仮想と現実溶け出していくの境界線”というラインが重なり合うこの曲はまさに世界標準のクオリティを備えている。 さらに2019年11月には、1stアルバム『KMNVERSE』をリリース。「VR」「Augmentation」で示した近未来的エレクトロを継承しつつ、EDM、フューチャー・ファンク、ベースミュージックなどの最新鋭のトラックを取り入れ、KMNZの世界観をさらに広げている。メンバー自身が歌詞を手がけた楽曲も、このアルバムの大きな聴きどころ。VTuberとして活動するなかで感じた喜びや葛藤を映し出した歌詞は、本作全体の豊かなストーリー性にもつながっている。 「m-flo presents “OTAQUEST LIVE”」(2018年12月)、「バーチャルさんがいっぱい SPECIAL VIRTUALIVE」(2019年4月)、「VTuber Fes Japan @ニコニコネット超会議2020」(2020年4月/ニコニコ生放送)などのイベント/フェスにも積極的に参加。バーチャルとリアル、時代やトレンドを超え、幅広い音楽ファンにアピールできる実力と魅力を併せ持ったKMNZ。ふたりの声が合わさる瞬間の快楽をもっと味わいたいと思っているのは、筆者だけではないはずだ。 文 / 森朋之 KMNZ LITA、LIZそれぞれの音楽性やボーカルスタイルの魅力とふたりの声が合わさる瞬間の快楽は、WHAT's IN? tokyoへ。
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June 24, 2020 at 01:02PM
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