Search

たねや、女性管理職46% 「ママサロン」が復職後押し - 日本経済新聞

「こども参観」でお菓子づくりの説明を受ける従業員の子どもたち(2019年8月、近江八幡工場)

「こども参観」でお菓子づくりの説明を受ける従業員の子どもたち(2019年8月、近江八幡工場)

和洋菓子の製造・販売を手掛ける、たねやグループ(滋賀県近江八幡市)は従業員1900人のうち女性が76%を占める。155人いる管理職は46%が女性だ。女性客が多いため、接客や商品開発で女性のアイデアやセンスが重視される。女性が働きやすい職場づくりは成長の条件でもある。

育休中の女性社員が子どもを連れて集まる「ママサロン」。主力の愛知川工場にありグループが運営する「おにぎり保育園」で、懇談しながら復職に向けた相談ができる。2019年には3回開き、各回とも10人ほどが参加した。

「育休中は会社の状況が見えず不安だった。ママ社員どうしで会話するうちに安心できた。復帰へのモチベーションも高まった」。参加した田村知佳穂さんは話す。出産前は販売店の店長として残業もこなしたが、今年4月に採用管理室長として復帰した。

女性の働きやすい環境には家族の理解も重要だ。19年には2つの工場で、社員の家族が見学する「こども参観」を実施した。保護者も合わせて計18家族の54人が参加した。子どもたちは和洋菓子のつくり方を教わったり、保育士が用意した名刺を使って親の上司と名刺交換したりした。

出産・育児へのサポートは妊娠が分かった時点で始まる。社員の申告を受けて担当の30代ママ社員2人が継続的に面談する。出産への不安、職場復帰の希望、家族や保育の環境、居住地の保育園の状況などを聞く。社会部長の小玉恵さんは「まずは無事な出産を願っていると伝える。守秘義務を設けて所属の上司らと必要な情報を共有し、働き方に配慮する」という。

働きやすい環境が女性社員を増やし、後輩の相談に乗る好循環が生まれた。19年に内閣府の「女性が輝く先進企業表彰」に選ばれた。今年5月には滋賀県の女性活躍推進企業の認証制度で「三つ星」を取得した。

グループ最高経営責任者(CEO)の山本昌仁さんは「子育てを経験した女性は時間管理や栄養の知識など、仕事に生かせるスキルが上がると感じる。働き方改革とは、やる気のある人が報われる仕組みを整えることだ」と話す。

現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響でママサロンやこども参観は休止している。おにぎり保育園は今後、より多くの社員の子育てを支援できるよう検討する。(木下修臣)

Let's block ads! (Why?)



"女性" - Google ニュース
July 06, 2020
https://ift.tt/2BFBCRa

たねや、女性管理職46% 「ママサロン」が復職後押し - 日本経済新聞
"女性" - Google ニュース
https://ift.tt/309o9Jl
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "たねや、女性管理職46% 「ママサロン」が復職後押し - 日本経済新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.