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植草甚一、開高健、三島由紀夫…一流作家に学ぶおでかけスタイルとは(LEON.JP) - Yahoo!ニュース

作家でお洒落だったのは誰か。どんなスタイルでお出かけをしていたのか。2万冊の書籍を所蔵する「BUNDAN COFFEE & BEER(ブンダン コーヒー&ビア)」を手がけ、作家に造詣が深い草なぎ洋平さん(東京ピストル)に伺いました。 ダンディって実は破天荒でシゲキ的な男たちだった!

お洒落だった作家といえば?

編集部の方が僕に尋ねた内容はこう、「お洒落な作家のお出かけスタイルを教えてください」。そこで真っ先に出て来たのが植草甚一、開高健、三島由紀夫の3人だった。とはいえ僕はファッション評論家でもなく、何となくいままで読んで来た流れでこの3人は服装も洒落ていると思って答えたにすぎなかったのだから、さあ大変だ! 数日かけて調べ尽くしてこの原稿を書いている。その結果分かったことは、やっぱり3人は洒落者だったということ。僕なりに“あの人“のお出かけスタイルとファッションを調べてみました。

植草甚一 「ぼくは散歩と雑学がすき」

探偵小説のこと、ジャズのこと、映画のこと、そしてファッションのこと。明治生まれのモダンボーイと呼ばれ、博覧強記にしてさまざまなモノとコトを偏愛し、現在のサブカルチャーの潮流を作ったといわれる雑文家が植草甚一(1908-1979年)だ。 植草の業績は、雑誌の「雑」たる面白みをだれよりも早く築いた人と言ってもいいだろう。評論家と呼ぶ感じでもない。海のものとも山のものとも知らぬ大量の情報を海外を交えて紹介し、その面白さをインターネットもない時代にさまざまな媒体で書いて紹介した人だ。そんな植草の趣味でもっとも有名だったのは「散歩」といってもいいだろう。彼の在命当時、数々の作家が精力的に動き回る植草と遭遇し、そのダンディな装いに度肝を抜かれるという事件が頻繁に起きていた。

例えば、片岡義男(草創期の『宝島』編集長で、小説家・評論家としても活躍する)は1963年に銀座イエナの前で、帽子から靴まで真っ白にキメたスーツ姿の植草甚一を見かけたことを以下のように書き残している。 このときの植草さんは、五〇歳を超えていたと僕は思う。ひとりの江戸っ子日本男性の身の上における、ヨーロッパの影響の濃い、趣味的な前衛というもののありかたの、際立った一例として僕は植草さんをとらえ、そのとおりの感銘を受けた。(片岡義雄「1963年、植草さんは目立っていた」/『植草甚一スタイル』収録) こうした植草の様子を、遭遇した誰もが思い出深く書き留めており、ネットのない時代だからこそ一人歩きして、そのオシャレぶりが自然に喧伝された。 ところでなぜ植草は散歩が好きだったのだろう? 好奇心旺盛な植草はとにかく「あたらしくって珍しいもの」がとにかく好きだったようだ。そしてそれを買いたくて仕方がない、買い物マニアでもあった。 ぼくは散歩が好きな男だ。それが何か売っている場所でないと散歩する気が起こらない。だから散歩というよりブラつくといったほうがいいわけで、何かしら買って帰らないと、その晩の仕事がはかどらない。(植草甚一「ゼイタク感という安いゼイタク」/『J・J氏の男子専科』収録)

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July 18, 2020 at 11:30AM
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